子供のうつ病は摂食障害と不安障害が多い

子供のうつ病は、摂食障害と不安障害が多く、行為障害と注意欠陥多動性障害(AD/HD)の合併は少ないのが特徴です。

欧米における連絡をまとめると、子供のうつ病には行為障害が21~83パーセント、心配障害(パニック障害、強迫性障害、社会恐怖、外傷後ストレス障害〈PTSD〉等)が30~75パーセント、注意欠陥多動性障害が0~57パーセント合併していました。

であれば、表面の状況の背後に存在しているうつ病の中核症状を見逃さない事が大切なポイントです。

「子供のうつ」はさまざまな合併症状を伴う事が利点です。

連絡によって大きな差がありますが、これは病院や施設によって対象となる疾患が違う為だと思われます。うつ病なのでといってみな不登校になるわけではないのです。

こんなさまざまな合併症状が伴う時、本人の訴えや周りの注意が合併している症状に向いてしまい、うつ症状が隠されてしまったり、見えにくくなってしまっている事があります。

また、北大病院の結論では、いわば不登校が併存していた症例は全体の46.8パーセントでした。

この事は、子供たちはうつ病に陥っても半分以上は頑張って登校を続けていたという事を意味します。

子供のうつ病の傾向・症状・原因・治療
うつ病の症状と原因と治療法
うつ病の症状・状態とは
うつ病患者の家族が気をつけることや注意点