白髪については、ひとつお願いしたいことがあります。それは、白髪は抜かないでほしいということです。
黒髪の中にちらりちらりと見える白髪・・気になる、おしゃれにしたい、という気持ちはわかります。でも、酸欠によって生じた白髪は、一時的に髪質が悪くなったり、抜け毛になったりしても、血流が正常になれば、再び黒髪に戻る可能性が高いのです。
望みがある髪を抜いてしまうなんて、もったいないではありませんか。無理やり抜くことは、髪の成長に大切な毛包までを傷つけてしまうことにもなります。
髪の半ばまでしか白くない半白髪まで、気にして抜いている方がいますが、これからは絶対にやめてください。
白髪だって、おしゃれな方はたくさんいらっしゃいます。白髪になったことを気にするよりも、生えてきた位置をきちんとチェックして、正しいケアに心を配ってほしいものです。
ため息は、無意識についているので、本人は、それほどたくさんのため息をついていることに気づいていないでしょう。
回りの人間のほうが、気づきやすいものです。
散髪をしている最中に、お客様が頻繁にため息をついていると、私も、「何か悩みやストレスがあるのかな」と気になります。
いえ、何もひと様のプライバシーに、首を突っ込もうというつもりはありません。とはいえ、この悩みがため息をつかせ、髪を弱らせるのであれば、放ってはおけないではないですか。
若い人はこの限りではありませんが、中高年の方が頻繁にため息をつくようになったら、頭皮への血流が悪くなります。ハゲヘの序曲が始まっていると言えるでしょう。
ストレスの原因がなくなれば、自然とため息も少なくなるでしょうが、「そんな悠長なことは言っていられない」という方のために、とっておきのため息対処法があります。それは、腹式呼吸です。